800-50 | 外部入出力
このシナリオでは、kinotneアプリで管理している売上データ、支払データを元に会計仕訳データを作成するフローを解説します。会計システムと連携するためのデータ整形をしたい方におススメです。
入力アプリのフィールド構成
売上管理アプリ
- 拠点ごとに売上情報を登録するアプリ
- 日ごとにレコードを登録する
支払管理アプリ
- 支払情報を登録するアプリ
- 日ごとにレコードを登録する
出力アプリのフィールド構成
仕訳データCSV
- Boxに出力するcsvファイル
- 基幹システムに読み込むための項目が調整された内容
ワンポイント
この記事ではboxを例に解説していますが、他にも「Dropbox」 「OneDrive」「Google Drive」 でも同様の処理を行うことができます。
1.入力アプリを設定
売上アプリを入力アプリに設定する
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「売上管理」アプリを選択する
- フィールドの選択で次のように選択する
・売上日 ・請求方法 ・計上部門 ・売上計上日 ・得意先 ・品目名 ・金額 ・税区分
2.仕訳データに必要な項目を作成・調整する
借方勘定科目を作成する
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように選択する
・結果を保存するフィールド:新しいフィールドを作成 「借方勘定科目」
・編集方法:数式
・編集内容:IF(ドロップダウン=”現金”,”現金”,”売掛金”)
借方金額を作成する
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように選択する
・結果を保存するフィールド:新しいフィールドを作成 「借方金額」
・編集方法:フィールドをコピー
・編集内容:金額
作成したフィールドを調整する
- 定数の追加コマンドを追加する
- 定数を保存するフィールド:借方税額
新しいフィールドのフィールドタイプ:数値
新しいフィールドに保存する定数:0 - 定数を保存するフィールド:借方税区分
新しいフィールドのフィールドタイプ:文字列(1行)
新しいフィールドに保存する定数:対象外 - 定数を保存するフィールド:貸方勘定科目
新しいフィールドのフィールドタイプ:文字列(1行)
新しいフィールドに保存する定数:売上高
貸方金額を作成する
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように選択する
・結果を保存するフィールド:新しいフィールドを作成 「貸方金額」
・編集方法:フィールドをコピー
・編集内容:金額
貸方税額を作成する
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように選択する
・結果を保存するフィールド:新しいフィールドを作成 「貸方税額」
・編集方法:数式
・編集内容:IF(税区分=”軽減税率”,金額0.08,金額0.1)
摘要を作成する
- フィールド結合コマンドを追加する
- 結合値を保存する新しいフィールド:摘要
- 新しいフィールドのフィールドタイプ:文字列(1行)
- 結合する値の区切り文字:「その他」を選択し、「・」と入力する
- 結合するフィールド:請求方法、税区分
必要なフィールドに絞り込む
- フィールド選択コマンドを追加する
- 使用するフィールドに次のフィールドを選択する
・売上日 ・借方勘定科目 ・借方金額 ・借方税額 ・借方税区分
・貸方勘定科目 ・貸方金額 ・貸方税額 ・税区分 ・得意先 ・品目名 ・計上部門 ・摘要 - 新しいフィールド名を入力
・売上日:取引日に変更
・税区分:貸方税区分に変更
・得意先:取引先に変更
・品目名:品目に変更
・計上部門:部門に変更
フィールドタイプを調整する
- フィールドタイプ設定コマンドを追加する
- 変更するフィールド:貸方税額
新しいフィールド名:貸方税額
新しいフィールドタイプ:数値 - 変更するフィールド:貸方税区分
新しいフィールド名:貸方税区分
新しいフィールドタイプ:文字列(1行)
3.支払い管理アプリを入力アプリに設定
支払管理アプリを入力アプリに設定する
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「支払管理」アプリを選択する
- フィールドの選択で次のように選択する
・取引日 ・支払方法 ・計上部門 ・決済日 ・取引先 ・品目名 ・金額 ・税区分
借方勘定科目を作成する
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように選択する
・結果を保存するフィールド:新しいフィールドを作成 「借方勘定科目」
・編集方法:数式
・編集内容:IF(品目名=”梱包配達”,”荷造運賃”,IF(品目名=”第三者機器月次点検”,”修繕費”,”仕入高”))
借方金額を作成する
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように選択する
・結果を保存するフィールド:新しいフィールドを作成 「借方金額」
・編集方法:フィールドをコピー
・編集内容:金額
借方税額を作成する
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように選択する
・結果を保存するフィールド:新しいフィールドを作成 「借方税額」
・編集方法:数式
・編集内容:IF(税区分=”軽減税率”,金額0.08,金額0.1)
貸方勘定科目を作成する
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように選択する
・結果を保存するフィールド:新しいフィールドを作成 「貸方勘定科目」
・編集方法:数式
・編集内容:IF(支払方法=”現金”,”現金”,IF(OR(支払方法=”クレジットカード”,支払方法=”口振”),”買掛金”,IF(支払方法=”口座引落し”,”普通預金”,””))
貸方金額を作成する
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように選択する
・結果を保存するフィールド:新しいフィールドを作成 「貸方金額」
・編集方法:フィールドをコピー
・編集内容:金額
フィールド値を調整する
- 定数の追加コマンドを追加する
- 定数を保存するフィールド:貸方税額
新しいフィールドのフィールドタイプ:数値
新しいフィールドに保存する定数:0 - 定数を保存するフィールド:貸方税区分
新しいフィールドのフィールドタイプ:文字列(1行)
新しいフィールドに保存する定数:対象外
摘要を作成する
- フィールド結合コマンドを追加する
- 結合値を保存する新しいフィールド:摘要
- 新しいフィールドのフィールドタイプ:文字列(1行)
- 結合する値の区切り文字:「その他」を選択し、「・」と入力する
- 結合するフィールド:支払方法、税区分
必要なフィールドに絞り込む
- フィールド選択コマンドを追加する
- 使用するフィールドに次のフィールドを選択する
・取引日 ・借方勘定科目 ・借方金額 ・借方税額 ・借方税区分
・貸方勘定科目 ・貸方金額 ・貸方税額 ・税区分 ・得意先 ・品目名 ・計上部門 ・摘要 - 新しいフィールド名を入力
・税区分:借方税区分に変更
・品目名:品目に変更
・計上部門:部門に変更
フィールドタイプを調整する
- フィールドタイプ設定コマンドを追加する
- 変更するフィールド:借方税額
新しいフィールド名:借方税額
新しいフィールドタイプ:数値 - 変更するフィールド:借方税区分
新しいフィールド名:借方税区分
新しいフィールドタイプ:文字列(1行)
4.売上管理と支払管理アプリのデータを結合する
- レコード結合コマンドを追加する
- 結合方法に「共通するフィールドのみを含める」を選択する
5.Boxに仕訳データを出力する
- ファイル入力 – Box コマンドを追加する
- 外部サービス情報アプリを選択する
外部サービスのアカウント情報を登録するアプリを選択します。 - ログイン情報を入力してクラウドサービスにサインインする
- 対象サービスに保存する情報を設定する
・ファイルの種類:CSV
・文字コード:日本語(Shft JIS)※必要に応じて変更してください
・区切り文字:カンマ
・出力フォルダ:該当フォルダを選択する
・出力ファイル名:仕訳データ_エクスポート
・出力方法:新しいファイルに出力 - 出力するデータ編集フローのフィールド、レコードの出力順序を設定する
・取引先 ・借方勘定科目 ・借方金額 ・借方税額 :借方税区分
・貸方勘定科目 ・貸方金額 ・貸方税額 :貸方税区分 ・取引先 ・品目 ・部門 ・摘要
出力結果を確認する
Boxのフォルダに対象ファイルがcsv形式で保存されている。
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt800-50accounting-data.zip