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見積から受注伝票を自動出力する (krewSheet連携)

640-30 | 受注管理


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この記事は、krewDataドリル「見積から受注伝票を自動出力する」で紹介しているフローをkrewSheetからリアルタイム実行する場合の設定方法を説明します。

見積アプリのkrewSheet一覧画面で受注伝票を作成するレコードを選択し、リアルタイム実行要求の操作を行うことで受注伝票アプリにレコードを作成します。

このフローは、krewSheetから通知されるリアルタイム実行要求をきっかけに受注伝票作成フローを実行します。

入力アプリのフィールド構成

見積アプリ

  • 見積情報を入力するアプリ。krewSheetの一覧画面を追加
  • このアプリのkrewSheet一覧画面で受注伝票を作成するレコードを選択し、リアルタイム実行要求の操作を行うことを契機として受注伝票アプリにレコードを追加/更新する

出力アプリのフィールド構成

受注伝票アプリ

  • 受注伝票用のレコードを作成する
  • 見積アプリのkrewSheet一覧画面で対象レコードを選択し、リアルタイム実行要求の操作を行ったタイミングでこのアプリにレコードが追加/更新される

1.見積アプリにkrewSheetの一覧画面を追加する

リアルタイム実行の呼び出し元アプリとなる見積アプリに、以下の手順に従いkrewSheetの一覧画面を追加します。

ご利用中のkintone環境へのkrewSheetのインストール手順は、「krewSheetヘルプ-利用開始の手順」を参照してください。

  1. 見積アプリを開く
  2. 以下のような確認ダイアログが表示されるので「OK」をクリックする
  3. krewSheetのプラグイン設定画面に遷移してシリアルナンバーの入力を求められるので、krewSheetのシリアルナンバーを入力して「OK」をクリックする
  4. [設定ファイル]タブをクリックする
  5. [インポート設定ファイル]ボタンをクリックし、ファイル選択ダイアログでダウンロードしたzipファイルに含まれるkrewSheetの設定ファイル(JSON)を選択する
  6. インポートの確認ダイアログが2回表示されるのでそれぞれで「OK」をクリックし、[アプリを更新]をクリックする

見積アプリにkrewSheetの一覧画面が追加されました。

2.リアルタイム実行フローを作成する

krewDataのプラグイン設定画面でリアルタイム実行の実行単位を作成し、krewSheetのリアルタイム実行要求により実行されるデータ編集フローを作成します。

krewSheetから呼び出される実行単位の実行方法には「krewSheet連携」を設定します。

入力アプリに見積アプリ設定する

  1. 入力アプリコマンドを追加し、アプリを選択で「見積」アプリを選択する
  2. フィルタ条件に次のように設定する
    ・レコード番号 =(等しい) %レコード番号_Array%
    ・ステータス 次のいずれかを含む 受注
  3. フィールドの選択で「ステータス」「見積No」「取引先」「見積明細」を選択する

【補足1】「%レコード番号_Array%」について

入力アプリコマンドのフィルタ条件で設定した「%レコード番号_Array%」はフィールドパラメータと呼ばれ、呼び出し元アプリ(本記事では見積アプリ)から通知されたレコード情報の値をデータ編集フロー実行中にコマンドの設定値として利用することができます。

krewSheetから通知されるレコード情報には複数のレコード情報が含まれるため、パラメータを選択するドロップダウンリストには、「%レコード番号_Array%」のようにフィールド名の後ろに「_Array」を付与した名前で表示されます。

ここでは、krewSheetから以下の2レコードが通知された場合を例に実行時の動作を説明します。

入力アプリコマンドではパラメータを使用して以下のフィルタ条件を設定しました。

  • レコード番号 =(等しい) %レコード番号_Array%

データ編集フローの実行時には、通知されたレコードの「レコード番号」フィールドの値(「1」と「2」)が「%レコード番号_Array%」パラメータに設定され、以下のフィルタ条件として実行されます。

  • レコード番号 =(等しい) 1 または レコード番号 =(等しい) 2

これにより、krewDataはレコード番号「1」と「2」のレコードのみを処理対象レコードとしてデータ編集フローを実行します。

【補足2】 パラメータ使用時の注意点

入力フィルタ条件にパラメータを設定している場合、フィルタ条件に固定の値が設定されていないためにフィルタが正しく動作せず、コマンドの設定時にプレビューデータを確認することができません。また、フロー作成画面の実行ボタンによりフローの即時実行を行った場合に、パラメータの値が参照できずに実行エラーになります。

これを回避するため、krewDataでは即時実行用のパラメータを設定し、フィルタ条件や即時実行時に参照されるパラメータに任意の値を設定することができます。

ここで設定したパラメータ値は、コマンドの設定時、および[実行]ボタンで即時実行した場合にのみ適用され、リアルタイム実行時はkrewSheetから通知されたレコード情報が適用されるため無効になります。

出力アプリに受注伝票アプリを設定する

  1. 出力アプリコマンドを追加し、アプリを選択で「受注伝票」アプリを選択する
  2. 出力方式に「更新」を選択し、「更新または追加」をチェックする
  3. データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドに対応するデータ編集フローのフィールドを選択する
  4. 更新キーで「見積No」を有効にする

3.krewSheetのkrewData連携を有効化する

krewSheetのプラグイン設定画面でkrewData連携を有効化し、一覧画面からリアルタイム実行を行えるようにします。

  1. 「krewData連携」をクリックする
  2. krewData連携設定ダイアログで[krewDataライセンス]タブを選択し、「追加」アイコンをクリックする
  3. 「シリアルナンバー」にkrewDataリアルタイム実行のシリアルナンバーを入力する
  4. [設定]タブを選択し、「追加」アイコンをクリックする
  5. ダイアログ画面右側の設定項目を設定し、「OK」をクリックする
    • アクション名:任意のアクション名(例:受注伝票を作成する)
    • krewData専用アプリのURL:このアクションで実行する実行単位を作成したkrewData専用アプリのURL(例:yourdomain.cybozu.com/k/1234/)
    • リアルタイム実行URL:krewDataで作成した実行単位の実行方法ダイアログに表示されるURL(例:api.krewdata.grapecity.com/trigger/v1/xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx)
  6. [連携]タブで「krewData連携を有効にする」をチェックする
  7. [アプリを更新]をクリックする

krewSheetの設定内容に関する詳細、利用上の注意点をkrewSheetドリルで解説していますので、こちらの記事をあわせてご参照ください。
krewSheet上からkrewDataのリアルタイム実行を実行する

4.krewSheetからkrewDataのリアルタイム実行を要求する

krewSheetの一覧画面でリアルタイム実行要求を行い、受注伝票アプリに選択した見積の受注伝票が作成されることを確認します。

  1. 見積アプリのkrewSheetの一覧画面でレコード番号1と2をチェックし、アクションバーで[リアルタイム実行]-[受注伝票を作成する]を選択する

    実行中のダイアログが表示され、krewDataのリアルタイム実行フローが実行される。
  2. 「成功しました」のダイアログが表示されたら「OK」をクリックする

受注伝票アプリを確認すると、krewSheetの一覧画面で選択した見積の受注伝票が作成されていることが確認できます。

サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt640-30automatic-voucher-output-krewsheet.zip

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