700-20 | 経費管理
この記事では、複数のアプリで管理している経費の集計を行う例を解説します。
別々のアプリで申請した経費を1つの場所で管理することで、経費全体の利用状況を把握することができます。
入力アプリのフィールド構成
物品購入申請アプリ
- 必要な商品を購入するために費用申請を行うアプリ
旅費精算申請アプリ
- 出張後に旅費を申請するアプリ
出力アプリのフィールド構成
経費集計アプリ
- 各アプリのデータをkrewDataで集約した、経費全体の利用状況を把握するためのアプリ
- 物品購入申請アプリのデータは科目を「消耗品費」として、旅費精算申請アプリのデータは「旅費交通費」として管理する
1.入力アプリを設定
物品購入申請アプリを入力アプリコマンドに設定
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「物品購入申請」アプリを選択する
- フィールドの選択で次のように選択する
・申請日 ・申請者 ・合計金額
旅費精算申請アプリを入力アプリコマンドに設定
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「旅費精算申請」アプリを選択する
- フィールドの選択で次のように選択する
・期間 ・申請者 ・旅費金額
2.フィールドタイプを変更する
各入力アプリで合計金額を計算しているフィールドのフィールドタイプを「数値」に変更します。
物品購入申請アプリのフィールドタイプを変更する
- フィールドタイプ設定コマンドを追加し、以下のように設定する
- 変更するフィールド:金額
- 新しいフィールド名:金額
- 新しいフィールドタイプ:数値
旅費精算申請アプリのフィールドタイプを変更する
- フィールドタイプ設定コマンドを追加し、以下のように設定する
- 変更するフィールド:金額
- 新しいフィールド名:金額
- 新しいフィールドタイプ:数値
3.勘定科目を設定する
出力アプリで勘定科目を確認できるよう、物品購入申請アプリのデータには「消耗品費」、旅費精算申請アプリのデータには「旅費交通費」と設定します。
物品購入申請アプリの科目を設定する
- 定数の追加コマンドを追加し、以下のように設定する
- 定数を保存するフィールド名:科目
- 新しいフィールドのフィールドタイプ:文字列(1行)
- 新しいフィールドに保存する定数:消耗品費
旅費精算申請アプリの科目を設定する
- 定数の追加コマンドを追加し、以下のように設定する
- 定数を保存するフィールド名:科目
- 新しいフィールドのフィールドタイプ:文字列(1行)
- 新しいフィールドに保存する定数:旅費交通費
4.2つのアプリのデータをレコード結合する
- レコード結合コマンドを追加し、以下のように設定する
- 結合方法:共通するフィールドのみ含める
レコード結合後にはデータがこのように変化します。2つの入力アプリのデータが同じ場所に集約されました。
5.出力アプリを設定する
- 出力アプリコマンドを追加し、「経費集計」アプリを出力アプリとして設定する
- 出力方式に「再生成」を選択する
※演習結果が確認しやすいよう出力方法に「再生成」を設定しています。実務では必要に応じて出力方法を選択してください。 - データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になる編集フローのフィールドを選択する
出力結果
経費全体の状況を確認できるようになりました。
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt700-20aggregate-cost.zip