630-30 | 在庫管理
在庫数が基準を下回る場合に自動で発注用レコードを作成するフローについて解説します。
ここでは発注についてのみ解説しますが、こちらの記事で解説している在庫引当と同じ実行単位にフローを作成することで、順番にフローを実行することができます。
入力アプリのフィールド構成
在庫管理アプリ
- 在庫情報を管理するアプリ
品目管理アプリ
- 品目を管理するアプリ
- このアプリで管理している「発注点」が自動発注するための基準になる
発注管理アプリ
- 発注情報を管理するアプリ
呼び出し元アプリと実行方法
・呼び出し元アプリ:630-30 在庫管理 (このアプリでの操作をきっかけにkrewDataのフローを実行する)
・実行方法:Webhook
1.入力アプリを設定
在庫管理アプリ
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「在庫管理」アプリを選択する
- フィルタ条件に次のように設定する
・品目名 =(等しい) %品目名% - フィールドの選択で「入出荷日」「品目名」「入庫数」「引当数」「出荷数」「有効在庫数」「実在庫数」を選択する
入出荷日が最新のレコードを取得
最新の入出荷状況を確認して発注を行いたいため、在庫アプリから最新の入出荷レコードを抽出します。
- 重複の削除コマンドを追加する
- 次のように設定する
・重複を検査するフィールド名:品目名
・ソート:入出荷日の降順
品目管理アプリ
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「品目管理」アプリを選択する
- フィルタ条件に次のように設定する
・品目名 =(等しい) %品目名% - フィールドの選択で「品目名」「ランク」「発注点」「発注数」を選択する
2.最新の入出荷レコードと品目データを突き合わせる
品目アプリで管理している「発注点」と現在の「有効在庫数」を比較して、発注を行うか否か判断します。ここでは、品目アプリと在庫管理アプリのレコードを突き合わせるためにアプリ結合します。
- アプリ結合コマンドを追加する
- 次のように設定する
「入荷日が最新のレコードを抽出」と「1-3 品目管理」を選択して内部結合を選択する
元になるアプリの条件フィールドとして「品目名」を設定する
結合するアプリの条件フィールドとして「品目名」を設定する
3.発注可否の確認とフィールドの調整を行う
有効在庫数が発注点を下回るレコードに絞り込む
- フィルターコマンドを追加する
- フィルタ方法として「数式」を選択肢、数式を次のように設定する
設定する数式:有効在庫数<=発注点
発注依頼日を設定する
- データ編集コマンドを追加し、以下のように設定する
- 結果を保存するフィールド:既存フィールドのデータを置換 入出荷日
- 編集方法:数式
編集内容:「=入出荷日」と入力する
4.出力先を設定する
- 出力アプリコマンドを追加し、出力先のアプリに「発注管理アプリ」を選択する
- 出力方式に「追加」を選択する
- データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になる編集フローのフィールドを選択する
※出力方式を「追加」にしたため更新キーは必要ありません
出力結果を確認する
実行前
在庫管理アプリにレコードが追加され、有効在庫数が発注点を下回っている。
実行後
発注管理アプリに発注用のレコードが追加された。(発注数は品目アプリに登録されている数量分)
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt630-30auto-order.zip