700-30 | 経費管理
この記事では、各部門の売上を本社経費として振り分ける「費用配賦」について解説します。
入力アプリのフィールド構成
実績管理アプリ
- 部門ごとに実績が登録されている
予算計画アプリ
- 会社全体の予算計画の為にデータを登録するアプリです。
この記事で解説するフローを実行することによって、各部門の売上の一部を本社費として計上します。
1.入力アプリを設定
実績管理アプリを入力アプリコマンドに設定
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「実績管理」アプリを選択する
- フィールドの選択で次のように選択する
・部門名 ・年度 ・科目 ・金額
予算計画アプリを入力アプリコマンドに設定
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「予算計画」アプリを選択する
- フィールドの選択で次のように選択する
・部門名 ・年度 ・区分 ・科目 ・金額
2.実績管理アプリのデータを整形する
2017年度の売上レコードを抽出する
- フィルタコマンドを追加する
- 次のようにフィルタする
・年度 =(等しい) 2017
・科目 =(等しい) 売上
作成したデータはこのようなデータです。
2017年度売上の合計金額を計算する
- グループ化コマンドを追加する
- 次のようにフィルタする
・グループ化する項目:年度、科目
・集計する値が保存されているフィールド:金額
・集計した値を保存するフィールド:合計売上金額
・集計方法:合計
作成したデータはこのようなデータです。
アプリ結合コマンドで結合する
- アプリ結合コマンドを追加する
- [2017年分に絞り込む]と[グループ化]を内部結合で結合する
- [2017年分に絞り込む]の元になるアプリの条件フィールドには次のように設定する
・年度 ・科目 - [グループ化]の元になるアプリの条件フィールドには次のように設定する
・年度 ・科目
作成したデータはこのようなデータです。
売上比率を計算する
- データ編集コマンドを追加する
- 結果を保存するフィールド:「売上比率」という新しいフィールドを作成
- 編集方法:数式
- 編集内容:次の数式を設定
=金額/合計売上金額
必要なフィールドに絞り込む
- フィールド選択コマンドを追加する
- 次のフィールドを選択する
・部門名 ・年度 ・売上比率
3.実績管理アプリのデータを整形する
2018年度の売上レコードを抽出する
- フィルタコマンドを追加する
- 次のようにフィルタする
・部門名 =(等しい) 本社
・年度 =(等しい) 2018
必要なフィールドに絞り込む
- フィールド選択コマンドを追加する
- 次のように選択する
・部門名 ・年度 ・区分 ・科目 ・金額
実績年度を算出する
- データ編集コマンドを追加する
- 結果を保存するフィールド:「実績年度」という新しいフィールドを作成
- 編集方法:数式
- 編集内容:次の数式を設定
=予算年度-1
4.アプリ結合し、本社予算と部門実績を突き合わせる
- アプリ結合コマンドを追加する
- [フィールド選択]と[実績年度を算出する]を内部結合で結合する
- [フィールド選択]の元になるアプリの条件フィールドには次のように設定する
・年度 - [実績年度を算出する]の元になるアプリの条件フィールドには次のように設定する
・実績年度
5.本社費負担額を計算する
- データ編集コマンドを追加する
- 結果を保存するフィールド:「本社費負担」という新しいフィールドを作成
- 編集方法:数式
- 編集内容:次の数式を設定
=金額*売上比率
フィールド名を変更する
- フィールド選択コマンドを追加する
- 次のように設定する
・予算年度:年度
・本社費負担:金額
区分を「支出」に設定する
- データ編集コマンドを追加する
- 結果を保存するフィールド:「区分」フィールドのデータを置換する
- 編集方法:値を設定
- 編集内容:支出にチェック
6.出力アプリを設定する
- 出力アプリコマンドを追加し、「予算計画」アプリを出力アプリとして設定する
- 出力方式に「更新」を選択し、「更新または追加」オプションを有効にする
- データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になる編集フローのフィールドを選択する
- 更新キーで次を有効にする
・部門名 ・年度 ・区分 ・科目
出力結果
各部門の配賦費用が確認できるようになりました。
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt700-30cost-allocaion.zip