500-20 | 予実管理
このフローは、krewData厳選シナリオ集に掲載されている「月ごとの予実状況を累計で把握する」の具体的なフローの作成方法です。
入力アプリのフィールド構成
予実入力アプリ
- 各部門の予算と実績が月ごとに登録されている
- 予算と実績どちらの金額かは予実区分で判断する
出力アプリのフィールド構成
予実累計アプリ
- 各部門の年度ごとの予算と実績の累計値が各月のフィールドに出力される
- 予算と実績どちらのレコードかは予実区分で判断する
1.入力アプリを設定
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「予実入力」アプリを選択する
- フィールドの選択で「部門名」「予実日」「金額」「予実区分」を選択する
2.データ編集コマンドで年度と月を抽出する
予実入力アプリの予実日から年度と月を抽出して、次のSTEPで使用する行ー列変換コマンドの変換するフィールドと識別するフィールドとして利用します。
年度を抽出する
- データ編集コマンドを追加して、結果を保存するフィールドに「新しいフィールドを作成」を選択して、新しいフィールド名に「年度」を入力する
- 編集方法で「数式」を選択
- 編集内容に以下の数式を設定する
IF(MONTH(予実日)>=4, YEAR(予実日), YEAR(予実日)-1)
月を抽出する
- データ編集コマンドを追加して、結果を保存するフィールドに「新しいフィールドを作成」を選択して、新しいフィールド名に「月」を入力する
- 編集方法で「日付編集」を選択
- 編集内容に「月を抽出」、対象を「フィールド」「予実日」とする
3.各月をフィールドに変換する
各月の予実で構成されるレコードの「月」を、フィールドとして変換します。横方向に並べることで累計を計算できます。
- 行ー列変換コマンドを追加する
- 列に変換するフィールドに「月」、行を識別するフィールドに「部門名」「年度」「予実区分」を選択する
- 新しい列名に「4月」、新しい列を識別する値に「4」、値が保存されているフィールドに「金額」を設定する
- すべての月を同様に設定する
4.予算と実績をそれぞれ累計する
- データ編集コマンドを追加して、結果を保存するフィールドに「新しいフィールドを作成」を選択して、新しいフィールド名に「4月累計」を入力する
- 編集方法で「数式」を選択
- 編集内容に以下の数式を設定する
_4月 - データ編集コマンドを追加して、結果を保存するフィールドに「新しいフィールドを作成」を選択して、新しいフィールド名に「5月累計」を入力する
- 編集方法で「数式」を選択
- 編集内容に以下の数式を設定する
_4月累計+5月 - 同様に以降の月も設定する
※6月の場合は以下の数式を設定する
_5月累計+6月
5.集計結果を調整する
累計集計に使用した月ごとのフィールドは出力する時には不要です。元になるアプリと結合するアプリの両方のフィールドが構成されたり、データ編集コマンドで作成した新しいフィールドはフィールドタイプが自動で設定されます。そのため、出力アプリに集計結果を出力する前にフィールドの構成とフィールドタイプを調整します。
フィールドの構成を調整する
- フィールド選択コマンドを追加する
- 使用するフィールドに「部門名」「年度」「予実区分」「4月累計」〜「3月累計」を選択する
フィールドタイプを調整する
- フィールドタイプ設定コマンドを追加する
- 変更するフィールドに「4月累計」〜「3月累計」を選択する
- 新しいフィールドタイプに「数値」を選択する
6.出力アプリを設定する
- 出力アプリコマンドを追加して、アプリの選択で「予実累計」アプリを選択する
- 出力方式に「更新」を選択し、「更新または追加」オプションを有効にする
- データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になるデータ編集フローのフィールドを選択する
- 更新キーで「部門名」「年度」「予実区分」を有効にする
7.出力結果を確認する
「予実累計」アプリで月ごとの予実状況を累計で把握できるようになりました。
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt500-20cumulative-forecast.zip