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処理レコードが存在しなかった場合に通知する

180-80 | 運用

本シナリオでは、契約管理アプリのレコードから請求データを作成するフローを例に、フロー実行時に処理レコードが存在しなかった場合に、kintoneのリマインダーの条件通知機能を使用して利用者に通知を行う方法を紹介します。


入力アプリ

契約管理アプリ

  • 顧客が購入した製品と契約開始月を管理するアプリ
  • 翌月1日にフローを実行して前月に契約した製品の請求データを作成する

製品マスタ

  • 製品の価格を登録するマスタアプリ

出力アプリ

請求アプリ

  • 契約情報をもとに作成した請求データを出力するアプリ

1.入力アプリコマンドで処理対象レコードを絞り込む

このフローは、毎月1日にフローを実行し、前の月に契約した製品の請求データを作成する運用を想定しています。契約管理アプリを入力する入力アプリコマンドで、以下の絞り込み条件を設定します。

・標準フィルタ:「契約開始日」 「=(等しい)」 「先月」 「すべて」

この絞り込み条件により、「契約開始日」が前月の日付のレコードが登録されていない場合は、処理対象レコードが存在しないことになります。

2.処理レコードが存在するか確認する

任意の位置にデータコマンドを配置し、処理レコードの存在チェックを行うよう設定します。
※サンプルフローでは出力アプリコマンドの直前に配置していますが、このフローでは契約管理アプリの入力アプリコマンドの直後などに配置しても同様の結果になります。

  1. データチェックコマンドを配置する
  2. データチェックエラーアプリを設定する
  3. 「レコード存在チェック」タブを選択し、「処理レコードが存在しない場合は、チェック結果をエラーにする。」のチェックボックスをチェックする

ワンポイント
フロー実行時に処理レコードが存在しなかった場合、データチェックエラーアプリのエラー詳細フィールドには以下のメッセージが出力されます。
・レコード存在チェックエラー:処理レコードが存在しません。

3.データチェックエラーアプリのリマインダーで通知設定を行う

データチェックエラーアプリのエラー詳細に「レコード存在チェックエラー」が出力された場合にリマインダーで通知する設定を行います。

  1. データチェックコマンドで設定したデータチェックエラーアプリを開きます。
  2. レコード一覧画面の右上にあるアプリの設定ボタン をクリックし、「設定」タブの「通知」にある[リマインダーの条件通知]を選択します。
  3. [追加する]をクリックします。
  4. リマインドの条件を指定します。
    • 通知のタイミング:「作成日時」「0日」「前」「相対時刻を指定」「0時間」「前」
    • 通知の条件:「ログメッセージ」「次のキーワードを含む」「レコード存在チェックエラー」
    • 通知内容:処理レコードが存在しません。
    • 通知先:作成者

フロー実行時に処理レコードが存在しなかった場合は、このリマインダーの条件通知によりユーザー情報ページで設定したkintoneユーザー(フローの実行ユーザー)に以下のような通知が行われます。

サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/basic/dt180-80notify-no-input-record.zip

演習をお客様のkintone環境で試す

krewDataのはじめ方
実際の動作を確認できるテンプレートを公開しています。
こちらの記事でご紹介した内容をご自身の環境で試したい方はダウンロードしてご利用ください。