510-30 | 営業分析
このフローは、krewData厳選シナリオ集に掲載されている「商談フェーズをパイプライン化する」の具体的なフローの作成方法です。
入力アプリのフィールド構成
案件管理アプリ
- 各部門ごとの取引先案件が登録されている
- 各取引先案件にはフェーズが登録されている
出力アプリのフィールド構成
商談パイプライン集計アプリ
- 各部門ごとにフェーズごと件数が出力される
- フェーズごと件数から計算した各フェーズ間の進展率が出力される
1.入力アプリを設定
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「案件管理」アプリを選択する
- フィールドの選択で「部門名」「取引先名」「フェーズ」を選択する
2.フェーズごとにレコードを抽出する
フェーズは下記のステップ順で進行すると仮定します。
- 問い合わせ
- ヒアリング
- 提案
- 見積
- 最終交渉
- クロージング
- フェーズの数だけ、フィルタコマンドを追加する
- 標準フィルタに「フェーズ」、「次のいずれかを含む」を選択する
- 条件値は以下の条件でそれぞれ設定する
問い合わせ:「問い合わせ」「ヒアリング」「提案」「見積」「最終交渉」「クロージング」
ヒアリング:「ヒアリング」「提案」「見積」「最終交渉」「クロージング」
提案:「提案」「見積」「最終交渉」「クロージング」
見積:「見積」「最終交渉」「クロージング」
最終交渉:「最終交渉」「クロージング」
クロージング:「クロージング」
3.フェーズごとの件数を合計する
- グループ化コマンドを追加して、グループ化する項目フィールドに「部門」を選択
- 集計する値が保存されているフィールドに「部門」、集計した値を保存するフィールドに「問い合わせ件数」を設定する
- 集計方法で「個数」を選択する
- 同様にすべてのフェーズの件数を合計する
4.合計結果を結合する
合計した結果を結合し、各部門ごとに1レコードにまとめます。そうすることで各フェーズごとの進展率を計算できます。
- アプリ結合コマンドを追加して、問い合わせ件数とヒアリング件数をそれぞれ線でつなぐ
- 元になるアプリに「問い合わせ件数」、結合するアプリに「ヒアリング件数」を選択する
※ 選択できるアプリとして表示される名称はアプリ結合コマンドにつないだコマンド名が表示されます - 結合方法で「左外部結合」を選択する
- 条件フィールドに「部門」を選択する
- 同様にすべてのフェーズの合計件数を結合する
5.各フェーズ間の進展率を計算する
- データ編集コマンドを追加して、結果を保存するフィールドに「新しいフィールドを作成」を選択して、新しいフィールド名に「ヒアリング進展率」を入力する
- 編集方法で「数式」を選択する
- 編集内容で以下の数式を設定する
ROUNDUP(ヒアリング件数/問い合わせ件数,2) - 同様にすべてのフェーズ間の進展率を計算する
6.集計結果を調整する
アプリ結合コマンドの結果では、元になるアプリと結合するアプリの両方のフィールドが構成されたり、データ編集コマンドで作成した新しいフィールドはフィールドタイプが自動で設定されます。そのため、出力アプリに集計結果を出力する前にフィールドの構成とフィールドタイプを調整します。
フィールドの構成を調整する
- フィールド選択コマンドを追加する
- 使用するフィールドに「部門」「問い合わせ件数」「ヒアリング件数」「提案件数」「見積件数」「最終交渉件数」「クロージング件数」「ヒアリング進展率」「提案進展率」「見積進展率」「最終交渉進展率」「クロージング進展率」を選択する
フィールドタイプを調整する
- フィールドタイプ設定コマンドを追加する
- 変更するフィールドに「ヒアリング進展率」「提案進展率」「見積進展率」「最終交渉進展率」「クロージング進展率」を選択する
- 新しいフィールドタイプに「数値」を選択する
7.出力アプリを設定する
- 出力アプリコマンドを追加して、アプリの選択で「商談パイプライン集計」アプリを選択する
- 出力方式に「更新」を選択し、「更新または追加」オプションを有効にする
- データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になるデータ編集フローのフィールドを選択する
- 更新キーで「部門」を有効にする
8.出力結果を確認する
「商談パイプライン集計」アプリで各商談フェーズをパイプライン化できました。
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt510-30pipeline.zip