600-10 | マスタ管理
このフローは、krewData厳選シナリオ集に掲載されている「点在するマスタ情報を統合する」の具体的なフローの作成方法です。
入力アプリのフィールド構成
商品マスタ1
- 回線がマスタ管理されているアプリ
商品マスタ2
- リースやレンタル品がマスタ管理されているアプリ
商品マスタ3
- 作業項目がマスタ管理されているアプリ
出力アプリのフィールド構成
商品マスタ(統合)
- 分散していた商品マスタ1~3を統合したアプリ
- 統合後はこの場所でマスタ管理を行う
1.入力アプリを設定
商品マスタ1を入力アプリに設定する
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「商品マスタ1」アプリを選択する
- フィールドの選択で次のように選択する
・商品名 ・商品区分 ・適用開始日 ・適用終了日 ・月払い ・年払い
商品マスタ2を入力アプリに設定する
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「商品マスタ2」アプリを選択する
- フィールドの選択で次のように選択する
・商品名 ・商品区分 ・請求単位 ・料金
商品マスタ3を入力アプリに設定する
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「商品マスタ3」アプリを選択する
- フィールドの選択で次のように選択する
・作業項目 ・工賃
2.商品マスタ1のデータを整形する
ここからは各アプリのデータを整形します。後のステップで結合して商品マスタ(統合)に出力するためです。
列ー行変換する
「月払」「年払」フィールドを「請求単位」「料金」というフィールドで管理できるように列ー行変換を行います。
- 列ー行変換コマンドを追加する
- 変換する列名を保存する新しいフィールド名に「請求単位」と設定
- 変換する列の新しいフィールド名に「料金」と設定する
- 次のように設定する
・行に変換する列:月払い
・変換した行に保存する元の列を識別する値:毎月 - 次のように設定する
・行に変換する列:年払い
・変換した行に保存する元の列を識別する値:毎年
変換前後はデータがこのように変化します。
フィールドタイプを調整する
他のマスタと結合するためには、フィールドタイプを同じにする必要があります。ここでは、「請求単位」フィールドをドロップダウンに変更します。
- フィールドタイプ設定コマンドを追加する
- 変換するフィールドに「請求単位」と設定
- 新しいフィールド名に「請求単位」と設定
- 新しいフィールドタイプにドロップダウンを設定する
3.商品マスタ2のデータを整形する
適用開始・終了日を追加する
商品マスタ2では「適用開始日」「適用終了日」フィールドが存在しないため、新たに追加します。
- 定数の追加コマンドを追加する
- 次のように設定する
定数を保存する新しいフィールド:適用開始日
新しいフィールドタイプ:日付
新しいフィールドに保存する定数:2021/04/01 - 次のように設定する
定数を保存する新しいフィールド:適用終了日
新しいフィールドタイプ:日付
新しいフィールドに保存する定数:空欄のまま
4.商品マスタ3のデータを整形する
工賃を「商品区分」「料金」という行に変換する
- 列ー行変換コマンドを追加する
- 変換する列名を保存する新しいフィールド名に「商品区分」と設定
- 変換する列の新しいフィールド名に「料金」と設定する
- 次のように設定する
・行に変換する列:工賃
・変換した行に保存する元の列を識別する値:工賃
ビフォーアフターでこのようにデータが変化します。
適用開始・終了日を追加する
商品マスタ3では「適用開始日」「適用終了日」フィールドが存在しないため、新たに追加します。
- 定数の追加コマンドを追加する
- 次のように設定する
定数を保存する新しいフィールド:適用開始日
新しいフィールドタイプ:日付
新しいフィールドに保存する定数:2021/04/01 - 次のように設定する
定数を保存する新しいフィールド:適用終了日
新しいフィールドタイプ:日付
新しいフィールドに保存する定数:空欄のまま
請求単位を追加する
商品マスタ3では「請求単位」フィールドが存在しないため、新たに追加します。また、商品マスタの商品は一括で請求するものとします。
- 定数の追加コマンドを追加する
- 次のように設定する
定数を保存する新しいフィールド:請求単位
新しいフィールドタイプ:文字列(1行)
新しいフィールドに保存する定数:一括
フィールドタイプを調整する
他のマスタと結合するために各フィールドのフィールドタイプを変更します。
- フィールドタイプ設定コマンドを追加する
- 次のように設定します。
変換するフィールドに「請求単位」と設定
新しいフィールド名に「請求単位」と設定
新しいフィールドタイプにドロップダウンを設定する - 次のように設定します。
変換するフィールドに「商品区分」と設定
新しいフィールド名に「商品区分」と設定
新しいフィールドタイプにドロップダウンを設定する - 次のように設定します。
変換するフィールドに「作業項目」と設定
新しいフィールド名に「商品名」と設定
新しいフィールドタイプは変更しない
5.商品マスタのデータを結合する
- レコード結合コマンドを追加する
- 結合方法に「すべてのフィールドを含める」を設定する
設定後はこのように商品マスタ1~3のレコードが結合されます。
6.出力アプリを設定する
- 出力アプリコマンドを追加し、「商品マスタ(統合)」アプリを出力アプリとして設定する
- 出力方式に「追加」を選択する
- データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になる編集フローのフィールドを選択する
出力結果
分散していたマスタ情報を統合することができました。
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt600-10productinfo-integration.zip