560-20 | 昨対比
このフローは、krewData厳選シナリオ集に掲載されている「販促キャンペーンを評価する」の具体的なフローの作成方法です。
入力アプリのフィールド構成
売上アプリ
- 売上日と商品が登録されている
- 今年度も昨年度も同じアプリで管理している
出力アプリのフィールド構成
分析アプリ
- 商品ごとに昨年度と比較して個数効果や売上効果など確認できるアプリ
1.入力アプリを設定
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「売上」アプリを選択する
- フィールドの選択で次のように選択する
・売上日 ・商品 ・個数 ・売上額
2.今年度と前年度のレコードを作成する
売上アプリからフィルタコマンドで今年度と前年度のレコードをそれぞれ抽出します。
今年度売上を抽出
- フィルタコマンドを追加する
- 次のようにフィルタする
売上日 ≧ 2021/01/01
売上日 ≦ 2021/12/31
前年度売上を抽出
- フィルタコマンドを追加する
- 次のようにフィルタする
売上日 ≧ 2020/01/01
売上日 ≦ 2020/12/31
3.今年度のレコードを加工する
年を抽出する
後のステップで前年度と突き合わせるキーにする年を抽出します。
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように設定する
結果を保存するフィールド:新しいフィールド作成 「年」
編集方法:日付編集
編集内容:年を抽出 フィールド 売上日
ここでは「2021」を抽出します。
商品ごとにグループ化する
- グループ化コマンドを追加する
- グループ化する項目に次を設定する
・年 ・商品 - 次のように設定する
集計する値が保存されているフィールドに「個数」を設定
集計した値を保存するフィールド名に「個数」を設定
集計方法に「合計」を設定 - 次のように設定する
集計する値が保存されているフィールドに「売上額」を設定
集計した値を保存するフィールド名に「売上額」を設定
集計方法に「合計」を設定
商品ごとにグループ化した結果がこちらです。
4.前年度のレコードを加工する
続いて前年度のレコードを加工します。
アプリ結合用のキーを作成する
後のステップで今年度と突き合わせるために、前年度と共通となる「2021」という値を作成します。
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように設定する
結果を保存するフィールド:新しいフィールド作成 「結合キー」
編集方法:数式
編集内容:=YEAR(売上日)+1
キー作成後のプレビューがこちらです。
商品ごとにグループ化する
- グループ化コマンドを追加する
- グループ化する項目に次を設定する
・商品 ・結合キー - 次のように設定する
集計する値が保存されているフィールドに「個数」を設定
集計した値を保存するフィールド名に「個数」を設定
集計方法に「合計」を設定 - 次のように設定する
集計する値が保存されているフィールドに「売上額」を設定
集計した値を保存するフィールド名に「売上額」を設定
集計方法に「合計」を設定
グループ化したレコードがこちらです。
フィールド名を変更する
- フィールドタイプ設定コマンドを追加する
- 次のように設定する
個数:前年度個数
売上額:前年度売上額
5.今年度と前年度を結合する
- アプリ結合コマンドを追加する
- [商品ごとにグループ化](今年度)と[フィールド名を変更](前年度)を完全外部結合で結合する
- [商品ごとにグループ化]の元になるアプリの条件フィールドには「商品」を設定する
- [フィールド名を変更]の元になるアプリの条件フィールドには「商品」を設定する
結合後にはこのようなデータが作成できます。
アプリ結合によって重複したフィールドを整理する
アプリ結合でいくつか重複するフィールドがある為、フィールド選択コマンドで調整します。
- フィールド選択コマンドを追加する
- 使用するフィールドに次を選択する
・商品 ・個数 ・前年度個数 ・売上額 ・前年度売上額 - 「個数」は名前を「今年度個数」に変更する
「売上額」は名前を「前年度売上額」に変更する
必要なフィールドのみ選択しました。
6.個数効果を計算する
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように設定する
結果を保存するフィールド:新しいフィールド作成 「個数効果」
編集方法:数式
編集内容:=ROUND(今年度個数/前年度個数*100,1)
7.売上効果を計算する
- データ編集コマンドを追加する
- 次のように設定する
結果を保存するフィールド:新しいフィールド作成 「売上効果」
編集方法:数式
編集内容:=ROUND(今年度売上/前年度売上額*100,1)
フィールドタイプの変更
ここまでの設定で「個数効果」と「売上効果」を計算しました。2つのフィールドのフィールドタイプが文字列になっている為、フィールドタイプを数値へと変更します。
- フィールドタイプ設定コマンドを追加する
- 次のように設定する
変更するフィールドタイプ:個数効果
新しいフィールド名:個数効果
新しいフィールドタイプ:数値 - 次のように設定する
変更するフィールドタイプ:売上効果
新しいフィールド名:売上効果
新しいフィールドタイプ:数値
8.出力アプリを設定する
- 出力アプリコマンドを追加し、「分析」アプリを出力アプリとして設定する
- 出力方式に「更新」を選択し、「更新または追加」オプションを有効にする
- データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になる編集フローのフィールドを選択する
- 更新キーで次を有効にする
・商品
出力結果
商品ごとに前年度と比較し、個数効果や売上効果を把握できるようになりました。
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt560-20promotional-campaign.zip