570-20 | 請求管理
このフローでは、顧客ごとの注文を1枚の請求書に合算するためのデータを作成します。
なお、この演習は下記の請求シチュエーションを前提に構成されています。
- スケジュール実行で末日に自動で請求データを作成
- 請求方式は都度請求ではなく締め請求方式
- 末締め1日請求の固定サイクル
- 当月の請求対象は、当月の締め期間に注文があった顧客
入力アプリのフィールド構成
注文管理
- 各顧客の注文情報が日ごとに登録されている
- 複数の注文がある場合には注文商品ごとにレコードを作成する
出力アプリのフィールド構成
請求管理アプリ
- 各顧客の請求情報が月ごとに出力される
- 請求明細テーブルに当月の注文詳細が出力される。注文管理アプリで管理していた複数のレコードがテーブル(明細)に集約される
1.入力アプリを設定
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「570-20 注文管理」を選択する
- フィールドの選択で「受注日」「顧客番号」「顧客名」「商品名」「単価」「数量」「合計」を選択する
2.請求日を設定
請求日は翌月1日となるよう設定する。
- データ編集コマンドを追加する
- 結果を保存するフィールド:「請求日」という新しいフィールドを作成
- 編集方法:数式
- 編集内容:DATE(YEAR(受注日),MONTH(受注日)+1,1)
3.請求日を基準に年月を抽出する
ステップ4では、当月の請求対象のレコードに絞り込みます。ここでは、絞り込み条件に使用する年月を抽出します。
- データ編集コマンドを追加する
- 結果を保存するフィールド:「請求年月」という新しいフィールドを作成
- 編集方法:数式
- 編集内容:=YEAR(請求日)&MONTH(請求日)
4.当月請求予定のレコードに絞り込む
フィルタコマンドを追加し、下記の数式を設定する
請求年月=YEAR(TODAY())&MONTH(TODAY())+1
フィールドタイプを変更する
- フィールドタイプ設定コマンドを追加する
- 変更するフィールド:請求日
- 新しいフィールド名:請求日
- 新しいフィールドタイプ:日付
ここまでの設定でプレビューは次のような状態になります。
5.請求明細用のテーブルを作成する
請求明細用のテーブルを作成します。同じ顧客から複数の注文を受けた場合は、1レコードに合算します。
プレビューはこのような状態です。
6.出力アプリを設定する
出力するフィールドと出力方法の設定をする
- 出力アプリコマンドを追加し、「570-20 請求管理」アプリを出力アプリとして設定する
- 出力方式に「更新」を選択し、「更新または追加」オプションを有効にする
- データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になる編集フローのフィールドを選択する
- 更新キーで次を有効にする
・顧客番号 ・請求日
レコードとテーブルをソートする
レコードとテーブルをソートします。
レコードの出力順序:顧客番号 昇順
テーブルレコードの出力順序:ご注文日 昇順
自動採番の設定をする
- 自動採番の設定タブに切り替える
- 次のように設定する:請求番号
番号を出力するフィールド:請求番号
採番する単位:アプリ単位
採番するレコードをグループ化する項目:請求年月
番号の桁数:3
番号の前に付与する文字列:数式を選択し「請求年月&”-“」と設定 - 次のように設定する:請求番号
番号を出力するフィールド:明細番号
番号の桁数:2
番号の前に付与する文字列:なし
7.出力アプリを設定する
「請求管理」アプリに当月の請求データを自動で出力できるようになりました。
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt570-20total-invoice.zip