510-10 | 営業分析
このフローは、krewData厳選シナリオ集に掲載されている「営業活動の全体状況を把握する」の具体的なフローの作成方法です。
入力アプリのフィールド構成
案件管理アプリ
- 各部門ごとの取引先案件が登録されている
- 各取引先案件にはフェーズと予定金額が登録されている
出力アプリのフィールド構成
営業活動状況集計アプリ
- 各部門ごとにフェーズごと件数と予定金額の合計が出力される
- フェーズごと件数から計算した受注率と失注率が出力される
1.入力アプリを設定
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「案件管理」アプリを選択する
- フィールドの選択で「部門名」「取引先」「フェーズ」「予定金額」を選択する
2.各部門の商談件数と予定金額を合計する
- グループ化コマンドを追加して、グループ化する項目フィールドに「部門」を選択
- 集計する値が保存されているフィールドに「取引先」、集計した値を保存するフィールドに「商談件数」を設定
- 集計方法で「個数」を選択
- フィールドを追加して、集計する値が保存されているフィールドと集計した値を保存するフィールドに「予定金額」を設定
- 集計方法で「合計」を選択
3.フェーズごとにレコードを抽出する
- フィルタコマンドを追加する
- 標準フィルタに「フェーズ」、「次のいずれかを含む」、「商談中」を選択する
- 同様にフェーズが「受注」「失注」のレコードを抽出する
4.フェーズごとの件数を合計する
- グループ化コマンドを追加して、グループ化する項目フィールドに「部門」を選択
- 集計する値が保存されているフィールドに「取引先名」、集計した値を保存するフィールドに「商談中件数」を設定する
- 集計方法で「個数」を選択する
- 同様にフェーズが受注件数と失注件数を合計する
5.合計結果を結合する
合計した結果を結合し、各部門ごとに1レコードにまとめます。そうすることで各部門ごとの受注率と失注率を計算できます。
- アプリ結合コマンドを追加して、商談件数と商談中件数をそれぞれ線でつなぐ
- 元になるアプリに「商談件数と予定金額の合計」、結合するアプリに「商談中件数」を選択する
※選択できるアプリとして表示される名称はアプリ結合コマンドにつないだコマンド名が表示されます
- 結合方法で「左外部結合」を選択する
- 条件フィールドに「部門」を選択する
- 同様に受注件数と失注件数も結合する
6.受注率と失注率を計算する
- データ編集コマンドを追加して、結果を保存するフィールドに「新しいフィールドを作成」を選択して、新しいフィールド名に「受注率」を入力する
- 編集方法で「数式」を選択する
- 編集内容で以下の数式を設定する
ROUNDUP(受注件数/商談件数,1)
- 同様に失注率を計算する
7.集計結果を調整する
アプリ結合コマンドの結果では、元になるアプリと結合するアプリの両方のフィールドが構成されたり、データ編集コマンドで作成した新しいフィールドはフィールドタイプが自動で設定されます。そのため、出力アプリに集計結果を出力する前にフィールドの構成とフィールドタイプを調整します。
フィールドの構成を調整する
- フィールド選択コマンドを追加する
- 使用するフィールドに「部門」「商談件数」「商談中件数」「受注件数」「失注件数」「受注率」「失注率」「予定金額」を選択する
フィールドタイプを調整する
- フィールドタイプ設定コマンドを追加する
- 変更するフィールドに「受注率」「失注率」を選択する
- 新しいフィールドタイプに「数値」を選択する
8.出力アプリを設定する
- 出力アプリコマンドを追加して、アプリの選択で「営業活動状況集計」アプリを選択する
- 出力方式に「更新」を選択し、「更新または追加」オプションを有効にする
- データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になるデータ編集フローのフィールドを選択する
- 更新キーで「部門」を有効にする
9.出力結果を確認する
「営業活動状況集計」アプリで営業活動の全体状況を把握できるようになりました。
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt510-10understand-sales-activities.zip