520-10 | 工数管理
このフローは、krewData厳選シナリオ集に掲載されている「プロジェクトの全体工数を把握する」の具体的なフローの作成方法です。
入力アプリのフィールド構成
工数報告アプリ
- 各担当者の月ごとの作業工数が登録されている
- 作業明細テーブルに日ごとの作業プロジェクトと工数が登録されている
予定工数アプリ
- プロジェクトごとの予定工数が登録されている
出力アプリのフィールド構成
工数状況予実アプリ
- 各プロジェクトの予定工数と実績工数が月ごとに出力される
- 工数差異、差異率が確認できる
1.入力アプリを設定
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「工数報告」アプリを選択する
- フィールドの選択で「作業年月」「担当者」「所属」「作業明細」を選択する
- 入力アプリコマンドを追加し、アプリの選択で「予定工数」アプリを選択する
- フィールドの選択で「作業年月」「部門」「プロジェクト名」「工数」を選択する
2.テーブル展開コマンドで作業明細をレコードに展開する
工数報告アプリの作業明細をレコードに展開し、プロジェクトごとの工数を合計します。
- テーブル展開コマンドを追加して、レコードに変換するテーブルに「作業明細」を選択する
- レコードに保持するフィールドに「作業日」「プロジェクト名」「工数」を選択する
3.各プロジェクトの月ごとの工数を合計する
- グループ化コマンドを追加して、グループ化する項目フィールドに「作業年月」「所属」「プロジェクト名」を選択
- 集計する値が保存されているフィールドに「工数」、集計した値を保存するフィールドに「実績工数」を設定
- 集計方法で「合計」を選択
4.実績工数と予定工数を結合する
- アプリ結合コマンドを追加して、実績工数と予定工数をそれぞれ線でつなぐ
- 元になるアプリに「プロジェクトごとの工数を合計」、結合するアプリに「予定工数」を選択する
※選択できるアプリとして表示される名称はアプリ結合コマンドにつないだコマンド名が表示されます
- 結合方法で「左外部結合」を選択する
- 条件フィールドに「作業年月」「所属」「プロジェクト名」を選択する
5.工数差異と差異率を計算する
工数差異を計算する
- データ編集コマンドを追加して、結果を保存するフィールドに「新しいフィールドを作成」を選択して、新しいフィールド名に「工数差異」を入力する
- 編集方法で「数式」を選択
- 編集内容で数式に「実績工数-工数」を入力する
差異率を計算する
- データ編集コマンドを追加して、結果を保存するフィールドに「新しいフィールドを作成」を選択して、新しいフィールド名に「達成率」を入力する
- 編集方法で「数式」を選択
- 編集内容で下記の数式を入力する
ROUNDUP(実績工数/工数,2)
6.集計結果を調整する
アプリ結合コマンドの結果では、元になるアプリと結合するアプリの両方のフィールドが構成されたり、データ編集コマンドで作成した新しいフィールドはフィールドタイプが自動で設定されます。そのため、出力アプリに集計結果を出力する前にフィールドの構成とフィールドタイプを調整します。
フィールドの構成を調整する
- フィールド選択コマンドを追加する
- 使用するフィールドに「作業年月」「所属」「プロジェクト名」「工数」「実績工数」「工数差異」「差異率」を選択する
- 「工数」の新しいフィールド名に「予定工数」を設定する
フィールドタイプを調整する
- フィールドタイプ設定コマンドを追加する
- 変更するフィールドに「工数差異」「差異率」を選択する
- 新しいフィールドタイプに「数値」を選択する
7.出力アプリを設定する
- 出力アプリコマンドを追加して、アプリの選択で「工数状況予実」アプリを選択する
- 出力方式に「更新」を選択し、「更新または追加」オプションを有効にする
- データ編集フローのフィールドで、アプリのフィールドと対になるデータ編集フローのフィールドを選択する
- 更新キーで「作業年月」「部門」「プロジェクト名」を有効にする
8.出力結果を確認する
「工数状況予実」アプリでプロジェクトごとの全体工数を把握できるようになりました
サンプルファイルのダウンロードはこちら
https://download.krew.mescius.jp/study/krewdata-drill/pratical/dt520-10understand-the-effort.zip